生成AIにブログや記事の下書きをお願いしたとき、「文法は綺麗だけれど、なんだか当たり障りのない優等生な文章だな……」と物足りなさを感じたことはないでしょうか。自分なりの表現や想いがすっぽり抜け落ちてしまい、結局あとから大幅に書き直すことになってしまう現象です。
ちまたでは「語尾を指定する」「過去のブログ記事を読み込ませて文体を真似させる」といったプロンプトの工夫がよく紹介されています。ですが、実はそうした表面的なテクニックだけでは、この違和感はなかなか解消されないことが多いと思います。
なぜなら、人が紡ぎ出す言葉というものは、その人がこれまで生きてきた「経験や価値観(哲学)というフィルター」を通って初めて外に出てくるものだからだと思います。
最近、私はnoteで2本の記事(「スマホのポイ活」および「プロンプト・テンプレート」に関する記事)を公開したのですが、実はこれらはすべて生成AI(Gemini)と一緒に書き上げてきました。
その際、AIを単なる下書き用の道具として使うのではなく、本当の意味で自分の「執筆の分身(パートナー)」になってもらうために、ある工夫を試みました。AIの専門領域で言う「コンテキスト・エンジニアリング(前提条件や文脈を整えてAIの手助けをしてあげる技術)」の応用です。
具体的には、小手先の文章術を指示する前に、次のような「思考のOS」をAIと深く共有しました。
- 過去の書き言葉ではなく「話し言葉(講義動画)」から思考の軸を抽出する: 私が講師を務めた講義動画をAIに分析してもらい、自分でも無意識だった「読者と共に確認する伴走者スタンス」や論理展開のリズムを言語化したこと。
- 「Step 0」として自分の「人となり(哲学・バックボーン)」を伝える: これまでのエンジニア、データサイエンティストとしての歩みから、ストア哲学や若い頃に出会ったアニメ作品から受けたAI観に至るまで、自分が何を大切にして生きているかを包み隠さず共有したこと。
- ルールで縛るのではなく「大切にしたい境界線」を共有する: たとえば、AIには人を欺く意思はないためハルシネーションを説明する際にも「AIが嘘をつく」という表現は絶対に使わないなど、書き手としての誠実さや品格の基準を理由とともにすり合わせたこと。
その結果、こちらから提供した情報は限られていたにもかかわらず、AIが一瞬にして「ほぼ私自身」であるかのように、自分が書いたのかと錯覚するほど自然な原稿を共創してくれたのです。そのおかげで、AIに出力してもらった文章をあとから修正する時間も激減しました。
この「AIに『ほぼ自分』になってもらい、対等なパートナーとして魂の通った文章を共創するまでのプロセスと思想」について、1本の長編記事としてnoteにまとめました。
noteの本編では、上記の具体的なエピソードの裏側とともに、読者の皆さんが今日からご自身の環境で再現できる「4つの実践ステップ(Step 0〜Step 3)」を詳しく解説しています。
▼ note記事本編で解説している内容
- はじめに: なぜ、AIに文章を書かせると「その他大勢の文章」になってしまうのか?
- 第1章: 過去のテキストではなく「自分の講義動画(話し言葉)」と「人となり」から思考の軸を抽出する
- 第2章: ルールで縛るのではなく、「大切にしたい境界線(スタンス)」を共有する
- 第3章: AIは単なる「道具」でも「脅威」でもなく、対等な「議論のパートナー」になる
- 第4章: あなただけの「分身(パートナー)」を創り出すための4つのステップ
- おわりに: AI時代に、人間が文章を書く本当の意味

AIの「優等生な文章」に物足りなさを感じている方や、これからご自身の言葉と想いで情報発信をしていきたい方にとって、少しでも参考になれば幸いです。全文は無料で公開していますので、ぜひ以下のリンクからご一読ください!
👉 【note記事はこちら】
文体を真似させるだけでは「分身」にはならない。AIをパートナーとして「ほぼ自分」の原稿を共創する工夫
